5.27.2011

はじめの一枚


おそらく生まれて初めての写真である。
親父がマミヤ6あたりで撮ったものだと思われる。
なぜかティファニーの錆びたシルバーの写真立てに収まっている。
昭和39年(1964年)、小倉。
私が生まれてすぐに、この白銀助産院は潰れたらしい。
ちなみに体のどこにも666のあざは無い。

まだ、2歳とか3歳のころに
父親に抱かれて行った三萩野のキャバレーで
綺麗な色のドレスを着た女性達にとっかえひっかえ抱かれていたのが、
かすかに残る最も古い記憶である。

子供の頃は、どうでもよかったこんな写真だが、
46年も生きると、神経の一部がタイムマシンに乗ったかのように反応する。
古い写真の持つ素晴らしい力のひとつである。