7.15.2012

写真展「企救中」~機材について~

夏だ、オリンピックだ、企救中だ!!

というわけで、来る21日から始まる写真展「企救中」の
撮影・プリントで使用した機材等について記しておこうと思う。

・使用カメラ
Hasselblad H3DⅡ-39
8×10にするか、ローライフレックスで撮るか一瞬迷ったが、
最終プリントを自分自身の手で数十人分の等身大インクジェットプリントに
したかったこともあり、プリントのテストをして、デジタルカメラに決めた。

・レンズ
HC80mm
本当は120ミリも使うつもりだったが、
現場のひきが80ミリでもぎりぎりなことが多かった。

・ストロボ
フォトナ武蔵1200(一台3灯)
企救中学校・居酒屋・スナック・カラオケルームで
メインライトにPHOTEK softlighterを装着。
残り2灯はバック飛ばし。
カラオケルームでモデリングを点けたまま、みんなで歌っている間に
ディフューザーが炎上した。
メインライトの高さを、頻繁に上げたくなったが、
天井が低くて天井に傘を押し付けて撮影することが多かった。


・バックペーパー
Superior1.35m幅(スーパーホワイト)


・インクジェットプリンター
EPSON PX-9500N

・インクジェットペーパー
ピクトリコ 月光ブルー
(原紙サイズを6×8比率に横幅をカット1080mm×820mm)
意外だったが、月光ブルーはロール紙は存在しない。
一枚一枚、口と手を使って、丁寧に給紙を行った。
Silver Efex Proというソフトで明るさとコントラスト調整、
擬似的なフィルム粒子状のノイズを加えている。


まさか、初めての個展でデジタルカメラで撮影して、
インクジェットプリントを展示することになるとは、
独立した18年前には、とても考えられなかったことである。
現像液を使ってプリントするのと同じような気持ちで、一枚一枚プリントを行ってきたが、
むしろ大判のプリントを大量に作るのであれば、大正解だったと思っている。
もちろん、アナログの銀塩モノクロプリントに比べれば、
ハイライト側とシャドウ側の諧調がどうしても弱い部分も出てくるが、
今回の作業を通じて、デジタルに対するコンプレックスは
ほとんど無くなったような気がしている。
どうしてもフィルムが必要な時に、選択すればいいだけのことである。
微妙なトーンや希少価値や保存性といったことを抜きにすれば、
写真がデジタルかアナログかを気にするような時代は
とっくに終わっているのかもしれない。
「写真はアナログだろ・・」などとほざいていた男の
初インクジェット写真展を是非とも見て頂きたい。



★いよいよ、来週21日(土曜日)より、東京展の開催です。
嬉しいことに、お酒等の差し入れ予告を頂いているので、
初日21日18時あたりから、お集まりいただいた皆様と乾杯したいと思っています。
是非、お誘いあわせの上、御来場下さい!
どうぞ、よろしくお願い致します。


中山達也写真展 「企救中」 詳細