10.28.2012

Celestia

ネット上で見つけた宇宙旅行ソフト「Celestia」
若干、星のテクスチャーが歪んでるのを我慢すれば
銀河の彼方まで宇宙旅行と撮影が楽しめる。
(撮影はMacで画面キャプチャーshift+command+3キー)
人工衛星などのテクスチャーが少しお粗末なのが残念である。

細かい操作をしなくても、メニュー〜位置〜天体ブラウザから
お好きなターゲットを選択すれば自動的に飛んでいってくれる。
星座等の表示も出来るので、そこそこ楽しめそうである。

水星

土星

火星
地球



リアルな実写の月
ニコンの新しい2倍テレコンのⅢ型+70-200Ⅱ
コンピューターグラフィックと実写真の違いや意味は、
いったいどこに向かうのだろう。

10.24.2012

森 繁和

先週、行われていたクライマックスシリーズジャイアンツ対中日戦で
森繁和さんと落合博満さんがBSで解説をしていたことを後から知った。

前年までともに率いていた球団の大事な試合を、
このお二人に解説させるとはテレビ局も乙なことをするものである。
お二人が何を口にしたかとても興味深い。
録画しなかったことを後悔している。

森さんは、落合監督の右腕として主に投手陣をコーチしていた方である。

半年前に、森さんの書籍「参謀」の
表紙の撮影をさせて頂く幸運に恵まれた。

講談社の木所さんと打ち合わせをして、
背景はシンプルに白に決めた。
落合さんの少し前に発売されているベストセラーに負けない
シンプルで強いものというオーダーだった。
撮影場所は、霞町ちかくのイタリアンレストランの個室だった。
そんなに広くなくても平気だとは言ったものの、
部屋の真ん中の動かしようのない重く大きなテーブルを見た時は
「せまっ」とつぶやいてしまった。

迷わず椅子の後ろの壁に白いペーパーを貼って、
両サイドからバック飛ばしにストロボを立て、
物理的にしかたなくテーブルの反対側にメインのライトを立てた。
ちょうど、食事をしながら向かい合う様な間合いでのセッティングになった。
テーブルの上にはもちろん宝刀のハッセルのHを準備した。

程なく、ピンストライプのスーツを着た森さんがいらっしゃった。
やはりテレビで見るより一回りも二回りも大きな方だった。
大変、失礼かもしれないが、もし顔を知らないで
黒い車から降りてきたら、間違いなくよけてしまいそうな迫力だった。

さっそく撮影ということで、顔を拝見したら
唇が乾いていた気がしたので、飲み物を尋ねた。
そんななわけで、大きなグラスで赤ワインを傾けながらの撮影となった。

マスコミで揶揄されるような怖いイメージを持っていたが、
色付きの眼鏡のそこで優しく笑う目がとても印象的だった。
ここでは書けないような話で盛り上がりながら、
楽しく撮影させて頂いた。
一見大胆にぶっきらぼうに話しているようでいて、
実はとても繊細に言葉を選び、余計な事は決して口にしない森さんが、
選手達の人望を集めている理由がわかったような気がした。

めでたく表紙を飾った写真は、私が一押しでセレクトしたものだった。
森さんの優しさと軍師としての勢いがあると感じたものだった。
さすがの不思議な迫力に、本が発売されてから、
「レジに持って行きにくい」「怖いw」などと
WEB上でかなり話題になったようである。

発売してすぐに増刷となり売り上げも好調らしい。
野球好きな方には、とても楽しめる内容になっているので、是非。
カスタマーレビューもなかなかいい。

Amazon 「参謀」

今年はユニフォームを脱いでいた森さんだったが、
是非とも再びユニフォームを着た
軍師としての森繁和さんが見たいと思っているのは
私だけではないはずである。

ページ上左のタブのPortfolio v.2より

10.01.2012

Lexar 1000倍速 CFカード

三年間ほど使っていた128GBのUSBフラッシュメモリーが、
まったく認識されなくなってしまった。
撮影後にばたばたしながら電源供給してHDDにバックアップを取るよりも、
片付けながら簡単にバックアップを作る為に、
当時は、まだかなり高額な気もしたが購入したものだった。

手のひらに収まって、持ち運びも楽だし、
電源が無くてもバックアップを作る事が出来るので
とても重宝していた。
ウサインボルトをジャマイカで撮影した時
朝の6時までジャマイカの屋外パーティーを撮った直後に、
NY経由で帰国する時は、さすがに警察犬のお世話になるかも知れないと
オリジナルのRAWファイルを記録したその小さなUSBメモリーを
編集の吉田さんに渡して「何かあったらこれで。。」とひやひやしながら
JFK空港を歩いたのは、いい想い出である。

そんな想い出深い小さな黒いUSBメモリーが、
なんの前触れもなく役立たずなゴミになってしまった。

フラッシュメモリーで、以前から気になっていた事があった。
いつかは、必ず壊れると言われるメモリーだが、
内部に使っているパーツがSLCチップかMLCチップによって、
書き込み回数の寿命が異なるらしい。
幸いなことに、今回のメモリーが壊れたことでの
バックアップしていないデータの消失は免れたが、
そのチップの違いを急に意識することになった。
もちろん詳しいことはわからないが、
ネットで調べると、MLCチップが1万回、SLCは10万回などと書いてある。
一万回なんて使わねえしと言いたいところだが、
よく考えると、何をもって書き込み回数をカウントするかは疑問だが
一万枚の写真データの書き込みは確かにやっている。

というわけで、気になっていたSLCチップを採用していると自社で謳っている
Lexar CFカード 32GB 1000倍速 UDMA7を購入してみた。

by iPhone 漫画カメラ

現在、日本のカメラマンの中で最も評判がいいとされる
SanDiskのExtremeProのCFカードと対決して頂いた。
ちなみにSanDiskの製品がSLCチップを採用しているかどうかは、
ネット上での決定的なページは見つける事が出来なかった。

まずは、フリーソフトのXbenchでディスクスピード検証。

カードリーダーはSanDiskのFW800タイプ
クリックで拡大

そして、Nikon D800でシングル刺しで、RAWデータのみで
15枚連射して、バッファの枚数がデフォルトの16枚表示に戻るまでの
時間を計測した。
(速度の遅いカードではデフォルトのバッファ枚数は15枚になる)
レキサーは約9.5秒
サンディスクは約12.5秒

ベンチテストの細かい数字の意味までは理解しかねるが、
レキサーのほうが、テストを終えるスピード自体が早かった。
そしてカメラのテストでは、バッファ枚数が戻るスピード自体が
レキサーのほうがかなり早い感じだった。
たかが数秒の差だが、現場では一枚押せるか押せないかの差は
絶対的に大きい。

SLCチップ採用で、バッファの復帰が最も早いということは、
価格以外では、選択肢がないということである。

きちんと同梱されるべきImageRescueというデータ復旧ソフトの
シリアルナンバーの用紙も入っており、無事にアクティブ可する事も出来た。
現状ではおそらく世界最速クラスのCFカードを手に入れたようである。
(気をつけなければいけないのは、ダブルスロットルの片方に
SanDiskExtremeProの32GBSDカードを入れた同時記録の場合、
カメラのバッファーの戻りは遅くなった。
つまり、この最速カードの実力を発揮するには、
サブにはjpg保存にするか、一枚刺しが望ましいだろう。)

ちょうど、世界最高のアスリートの撮影依頼も頂いた。
バッファ復帰中のライトに文句を言わずにすむかどうか楽しみである。