2.21.2015

雪煙~Quintessence~

昨日、軽トラで雪のグラデーションが美しい岩山の瑞牆山(みずがきやま)を目指した。
あいにく、渓流が美しいクリスタルラインは除雪が入っておらず、
通行止めだったので、途中まで様子を見る為に徒歩で登った。

通行止めの先は、思った通りの深雪で、足場の状態がまったく読めないので、
あまり川の流れには近づけず、あたりを観察しながら歩いていたら、
時折、太陽の光を受けてキラキラと雪が舞うのを見て、
降ってるのか?と心配になったが、それは木々に積もった雪が溶けかかり、
風や重さで落下しているものだった。
そうして進んで行くうちに、冷たい風がヒューッと吹いた瞬間、
すさまじい量の粉雪が頭上を覆って、真っ白な世界に包まれた。
防水機能のないSIGMAのカメラを守るべきか一瞬ためらったが、
Nikonのカメラを明るい方向に向けて夢中でシャッターを切った。
朝から青空だったこともあり、防水の服も着ておらず、とっさのことだったので、
カメラ3台と身体は一度の雪煙でシャワーを浴びたように
びちょびちょになってしまった。 なにせ凄まじい量の雪煙だった。
おそらく太古の森で、木々が巨大であったなら、
雪の量と重さで命も危険にさらすようなものになるだろう。
用心しながらも何度も雪煙の洗礼を受け、一人きりの山の時間を満喫した。

いたるところに熊出没注意の看板が出ていたので、
ミスチルの『Tomorrow never knows』
iphoneのループでずっとかけていた。
いまだに脳内ループが鳴り止まない。

おかげでQuintessence用に、予想もしていなかった写真を撮る事が出来た。

Quintessence

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2.18.2015

つらら2~Quintessence~

八ヶ岳の南麓も徐々に気温が上昇してきた。
そろそろ今年のつららも見納めになりそうだ。

雪が残る木々の枝先には、小さなつぼみがふくらみ始めた。
気持ちとは裏腹に、春が来る。

山のH2O達が、川を下って一気に下界へ流れていく。

いざ、海へ。。。

Quintessence

つらら~Quintessence~

 

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2.17.2015

川の流れ~Quintessence~

昨夕、釜無川の流れを見に行ってきた。
柵を乗り越え、放流のサイレンに気をつけながら、
長靴を濡らし一人寂しく見つめる川の流れはとても美しかった。

Quintessence

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2.11.2015

雪紋~Quintessence~

前回・前々回のポストのつららと薄氷の写真も
すでにそれぞれ1000枚を越えた。
少し飽きてきたところにまた新たな被写体を見つけてしまった。

海無し県である山梨の山奥で見つけた雪の海。
降り積もった雪が、風に削られて出来た雪紋が、
限りなく海の波頭に見えてしまった。
どこを見ても、様々な形をした雪が脳内で波の形に置き換えることが出来るような
不思議な体験だった。

カメラの無い時代に、まるで低速シャッターで水を撮影したような
水の流れのデッサンを残したダヴィンチがこの光景を見たら、
自らのデッサンと見比べながら、きっと笑ったことだろう。
 
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