2.04.2017

北八ヶ岳ロープウエイと坪庭

普段、見慣れない雪景色を求めて、なるべく車でのアクセスが良くて、リスクの少ない場所を探していて、パッとひらめいた。スキー場だ。なるべく多く集客するために除雪等ケアしているはずだし、駐車場やトイレの心配もない。ふらっと何度も出かけられる至近のスキー場をネットで探していたら、『北八ヶ岳ロープウエイ』と頂上駅にある散策路の『坪庭』を見つけた。(ゲレンデは滑走以外の徒歩で移動することを禁止しているスキー場もあるが、この坪庭はゲレンデとは違う散策路としての位置付けなのでスキーヤーとのリスクもない。)
一部凍結している道路はあったが、予想通りスタッドレスの軽トラで何の不安もなく広大な駐車場にたどり着いた。
靴下を二枚にして、長靴には簡単な滑り止めの『滑らんぞー』を装着して、サングラスと手袋とマスク・予備のカメラバッテリー3個をポケットに入れて、カメラを首から下げて手ぶらで巨大なゴンドラに乗り込んだ。 片道キップも売っていたので一瞬ゲレンデを歩いて降りてくることも考えたが、まずは1900円の往復キップでデビューすることにした。残念ながら50歳以上のシニア割引はなかったw
普段なら山に入るときは小さな象印のポットにお茶かコーヒーを入れて持って行くところだが、スキー場のいいところは、必ず自販機の類はあるので、無駄に喉が渇かない為に咥えているガムで充分だと判断した。
思った通り、標高2200mを超える坪庭は実に変化に富んだ素晴らしい雪景色だった。初めての場所なので晴れた日を狙ったが、むしろ少し荒れている時も面白いかもしれない。
急ぎ足で回れば約30分くらいの周遊路だが、ちょっとした坂道もあるし、凍結箇所もある。できれば爪のついたアイゼンがあればいい。多くの人がいろんな種類の大きなガンジキをつけていたが、基本的に圧雪された指定ルート以外は侵入禁止なのでよほどの大雪の時以外は簡単なアイゼンのほうが動きやすくていいと思う。写真を撮りながら一周約1時間少しで、元のロープウエイ頂上駅に戻ってくる。自販機であったかい飲み物もあるし、暖房の効いた大勢が入れる休憩所もある。天候の急変でも問題なく逃げ込むことができるだろう。雑誌やコマーシャルの撮影にも対応できそうだ。午前中に来てまずは一周して、持参したお弁当をあったかい室内でゆっくりとって体制を整えて午後に日の向きが変わったところでもう一周するのもオツだ。
(下りのロープウエイの最終が日没より少し早いのでがっつり夕陽がらみが狙えないのが唯一の欠点だ)
ほとんど平坦な散策路で汗を掻くようなことはないのできちんと防寒していれば撮影にも集中できる。ただ、さすがに気温は低いし時折の強風は露出した肌からぐいぐい熱を奪うので、曇り止めを施したサングラスとマスクかネックウオーマーがあれば無敵だ。また状況の違うときに何度か挑戦して、八甲田あたりに遠征する日に備えるとしよう。

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